オンラインサロンを開設したいという目標、素晴らしいですね! 個人のスキルや経験を価値に変え、共通の目的を持つ仲間と繋がれるオンラインサロンは、今の時代に非常にマッチしたビジネスモデルです。
「自分の得意なことでコミュニティを作りたい」 「ファンともっと深く交流できる場所が欲しい」 「オンラインサロンに興味はあるけれど、何から手をつければいいのかわからない」
現在、多くのインフルエンサーや専門家が活用しているオンラインサロン。かつては著名人だけのものでしたが、今では特定の趣味やスキルを持つ個人が、月額制のコミュニティを運営することは珍しくありません。
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しかし、いざ始めようと思っても、「プラットフォーム選び」や「月額料金の設定」「コンテンツ制作」など、決めるべきことが山積みで足が止まってしまう方も多いはず。
そこで本記事では、オンラインサロンを開設し、継続的に成長させていくための具体的なステップを網羅的に解説します。
1. オンラインサロン開設の全体像(5つのステップ)
オンラインサロン開設までの流れは、大きく分けて以下の5つのフェーズに分かれます。
- 【企画】:コンセプトとターゲットを固める
- 【設計】:コンテンツと月額料金を決める
- 【基盤】:プラットフォームを選定・構築する
- 【集客】:オープン前の告知とメンバー募集
- 【運営】:コミュニティの活性化と継続
それでは、各ステップを深掘りしていきましょう。
2. 【企画】「誰に何を提供するか」を明確にする
オンラインサロンが失敗する最大の原因は、「コンセプトの曖昧さ」にあります。「なんとなく人が集まればいいな」という状態では、お金を払ってまで入会してくれる人は現れません。
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コンセプトメイキングの3要素
まずは以下の3つの問いに答えてみてください。
- Who(誰が):あなたの強みは何か?(実績、経験、キャラクター)
- Whom(誰を):どんな悩みを持つ人、どんな目的を持つ人を集めたいか?
- Benefit(どんな未来を):そのサロンに入ると、メンバーの人生はどう変わるか?
サロンの4つのタイプ
自分のサロンがどの形態に近いかを考えると、設計がしやすくなります。
| タイプ | 特徴 | 向いている人 |
| ファンクラブ型 | 主催者の活動を応援・交流する | 著名人、クリエイター |
| スキルアップ型 | 特定のスキルや知識を学ぶ(塾形式) | 専門家、講師、士業 |
| コミュニティ型 | 共通の趣味や目的でメンバー同士が交流 | 趣味人、イベント企画者 |
| プロジェクト型 | 特定の目標を全員で達成する | 起業家、活動家 |
3. 【設計】価値を感じてもらう「中身」を作る
コンセプトが決まったら、次は具体的な中身(ベネフィット)を設計します。
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コンテンツの構成要素
「会費を払う価値がある」と思ってもらうには、以下の要素を組み合わせるのが一般的です。
- 限定コンテンツの配信(週1回の動画、コラム、ノウハウ公開)
- 双方向のコミュニケーション(質問回答、個別アドバイス、チャット)
- 交流イベント(月1回のオンライン飲み会、オフ会、勉強会)
- 会員限定特典(イベントの先行販売、教材の割引など)
月額料金(サブスクリプション)の設定
料金設定は、サロンの「質」と「人数」を左右します。
- 1,000円〜3,000円:初心者でも入りやすい。交流メインや、広く浅く集めたい場合に。
- 5,000円〜10,000円:専門性が高い。質の高いメンバーを集めたい、しっかりサポートしたい場合に。
- 30,000円以上:コンサルティングに近い。少人数限定で、確実に結果を出させたい場合に。
最初は「自分が提供する価値」と「メンバーの負担感」のバランスを見て設定しましょう。

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4. 【基盤】最適なプラットフォームを選ぶ
オンラインサロンをどこで運営するかは、管理の手間や手数料に大きく影響します。主に3つの選択肢があります。
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① オンラインサロン専用プラットフォーム
(例:DMMオンラインサロン、CAMPFIRE Community、IDOBATA)
- メリット:決済システム、会員管理機能が充実。信頼性が高い。
- デメリット:手数料(売上の10〜20%程度)がかかる。審査がある場合も。
② SNS・チャットツールの活用
(例:Facebookグループ、Discord、Slack、LINEオープンチャット)
- メリット:操作が簡単。メンバーも使い慣れている。
- デメリット:決済システムを別途用意(StripeやPayPalなど)する必要がある。
③ 独自サイト・ブログ(WordPressなど)
- メリット:デザインや機能を自由にカスタマイズできる。手数料が最小限。
- デメリット:構築・管理にIT知識が必要。セキュリティ対策が自己責任。
【おすすめの選び方】 手軽に始めたいならFacebookグループ+Stripe決済。集客や管理の安心感を優先するならDMMオンラインサロンなどの大手プラットフォームを選ぶのが王道です。
5. 【集客】「オープン前から」熱狂を作る
「サロンを作ったから入ってください」といきなり言っても、人は集まりません。集客は開設の1ヶ月前からスタートさせるのがコツです。
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SNSでの「プロセスエコノミー」の実践
サロンを作る過程(悩んでいる姿、コンテンツの準備風景)をSNSで発信しましょう。 「どんなサロンがいいですか?」とアンケートを取るなど、フォロワーを巻き込むことで、オープン時にはすでに「共犯者(ファン)」ができている状態になります。
ローンチ(公開)の流れ
- 告知期(2〜4週間前):コンセプトの発表、期待感を煽る。
- 先行予約期(1週間前):先行入会特典や、初月無料などのキャンペーンを実施。
- グランドオープン:一気に熱量を高めて募集開始。
6. 【運営】サロンを長続きさせるための3つの秘訣
オンラインサロンの最大の課題は、入会後の「退会率(チャーンレート)」をいかに下げるかです。
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① 「居場所」と「役割」を作る
メンバーが「自分はこの場所にいていいんだ」と感じられる仕掛けが必要です。新入会者へのウェルカムメッセージや、自己紹介スレッドへの反応は徹底しましょう。
② 成功体験をデザインする
「このサロンに入ってよかった」と思える小さな成功(スキルが身についた、新しい友人ができた)を早い段階で提供します。
③ 主催者が楽しみ続ける
主催者が疲弊して更新が止まると、コミュニティは一気に冷え込みます。無理のない更新頻度を設定し、自分自身が一番楽しんでいる姿を見せることが、メンバーの満足度に直結します。
7. 法律とルールの整備(見落としがちなポイント)
トラブルを防ぐために、以下の準備も忘れないでください。
- 利用規約の作成:迷惑行為への対処や、返金ポリシーを明記する。
- 特定商取引法に基づく表記:個人で決済を導入する場合は必須です。
- 秘密保持の徹底:サロン内の情報を外に出さないルールを共有する。

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8. まとめ:まずはスモールスタートから
オンラインサロンは、最初から100点を目指す必要はありません。 まずは「数人の仲間」から始めて、メンバーの反応を見ながらコンテンツを改善していくほうが、結果的に強固なコミュニティになります。
あなたの知識や経験は、誰かにとっての「宝物」かもしれません。 まずはノートを一冊用意して、「どんな人に、どんな喜びを届けたいか」を書き出すことから始めてみませんか?
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