オンラインサロンを開設しようと決めたとき、最初にぶつかる大きな壁が「どのプラットフォームを使うか」という問題です。
「手数料が安いほうがいいけれど、機能が足りないと困る」
「集客をサポートしてくれるのはどこ?」
「決済のトラブルは避けたい」
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現在、日本には数多くのサロンプラットフォームが存在しますが、その中でも特にシェアが高く、信頼できるのが「DMMオンラインサロン」「CAMPFIRE Community」「IDOBATA」の3つです。
本記事では、これら3つのプラットフォームを、手数料、機能、使いやすさ、集客力など、あらゆる角度から徹底比較します。この記事を読み終える頃には、あなたが選ぶべきプラットフォームが明確になっているはずです。
1. オンラインサロンにおける「プラットフォーム」の役割
比較に入る前に、なぜプラットフォームを使う必要があるのかを整理しておきましょう。自前で決済システムを組み、SNSの非公開グループで運営することも可能ですが、プラットフォームを利用することで以下のメリットが得られます。
- 決済の自動化:月額料金の徴収、未払い者の自動退会処理。
- 会員管理:入退会のステータスを一元管理。
- 信頼性:大手の決済システムを通すことで、ユーザーが安心してクレカ登録できる。
- 専用機能:コミュニティを盛り上げるための掲示板、動画配信、イベント管理機能。
これらを踏まえ、3社の特徴を見ていきましょう。
2. DMMオンラインサロン:圧倒的な王道、ブランド力と機能の宝庫
日本最大級の規模を誇るのが「DMMオンラインサロン」です。堀江貴文氏などの著名人を筆頭に、数多くの人気サロンがここに集まっています。
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特徴
DMMの最大の特徴は、「プラットフォームとしての完結性」です。Facebookなどの外部SNSに頼らず、DMMが提供する独自の「専用アプリ」内でコミュニティを運営できます。
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メリット
- 専用アプリの利便性:メンバーはDMMの専用アプリをダウンロードするだけで、動画視聴や掲示板への書き込みが可能です。外部SNSのアカウントを持っていない層も取り込めます。
- 圧倒的な信頼感:DMMというブランド名は、入会を検討しているユーザーにとって大きな安心材料になります。
- 万全のサポート体制:主催者向けのサポートだけでなく、メンバー向けのカスタマーサポートも充実。決済トラブル等の対応を丸投げできます。
- DMMポイント決済:DMMの他サービスで貯まったポイントを支払いに充てられるため、既存のDMMユーザーが入会しやすい仕組みがあります。
デメリット
- 手数料が高い:手数料は約20%と、他社に比べて割高です。100万円の売上があっても、手元に残るのは80万円となります。これを「管理コストの代行費」と割り切れるかどうかが鍵です。
- 審査が厳しい:誰でも開設できるわけではなく、事前の審査があります。実績や企画の具体性が求められます。
向いている人
- すでに一定のファンやフォロワーがいるインフルエンサー
- ブランドイメージを重視し、プロフェッショナルな運営をしたい人
- 手数料を払ってでも、運営の手間(事務作業)を最小限に抑えたい人
3. CAMPFIRE Community:自由度が高く、クリエイティブな活動に最適
クラウドファンディング最大手のCAMPFIREが提供するプラットフォームです。「継続的な支援」という色合いが強く、クリエイターやアーティストに愛されています。
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特徴
CAMPFIRE Communityの特徴は、「柔軟なツール選択」にあります。特定のアプリに縛られず、自分が使い慣れたツール(Facebookグループ、Discord、Slackなど)をコミュニティの場として選ぶことができます。
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メリット
- 手数料が比較的安い:手数料は15%(決済手数料込み)。DMMに比べると利益が残りやすい設計です。
- 決済手段の多様性:クレジットカードだけでなく、キャリア決済(au・docomo・SoftBankの通信料合算払い)やPayPalに対応しており、若年層やクレカ未保有者でも入会しやすいです。
- クラウドファンディングとの連携:単発のクラファンで集まった支援者を、そのまま継続的なコミュニティへ誘導する動線が非常にスムーズです。
- 審査の柔軟性:DMMほどハードルは高くなく、個人の熱意あるプロジェクトも通りやすい傾向にあります。
デメリット
- 複数ツールの管理:例えば「決済はCAMPFIRE、交流はDiscord」とする場合、主催者は両方の設定を管理する必要があります。
- プラットフォーム内集客は弱め:CAMPFIREのサイト自体に集客を期待するよりは、自身のSNSから誘導するのが基本となります。
向いている人
- クリエイター、アーティスト、作家など
- DiscordやSlackなど、特定のチャットツールを使って密な交流をしたい人
- キャリア決済など、決済の門戸を広く開けておきたい人
4. IDOBATA:ビジネス・学び特化の、シンプルで実利的な空間
「ライブクリエイト」社が運営するIDOBATA(イドバタ)は、後発ながら「ビジネス系」「教育系」のサロンにおいて急速に支持を広げています。
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特徴
IDOBATAは、「主催者がコンテンツ(価値)を届け、メンバーが学ぶ」という構造に特化した、非常にシンプルな設計が特徴です。
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メリット
- UIがシンプルで分かりやすい:無駄な機能が削ぎ落とされており、ITリテラシーがそれほど高くない層でも直感的に操作できます。特に40代以上のビジネス層をターゲットにする場合に強みを発揮します。
- 動画コンテンツの配信に強い:セミナー動画や教材をアーカイブし、見やすく整理する機能が優れています。「オンライン塾」のような形態に最適です。
- 主催者との距離感:もともとセミナー運営に強い会社が背景にあるため、主催者がいかにしてメンバーと関係を築くか、という点にフォーカスした設計になっています。
デメリット
- エンタメ性は低め:DMMのような派手さや、CAMPFIREのような「みんなでプロジェクトを動かす」雰囲気作りには、主催者の工夫が必要です。
- 知名度の課題:一般消費者レベルでの知名度はまだ低いため、プラットフォーム自体の紹介から入る必要がある場面も出てきます。
向いている人
- 士業、コンサルタント、講師業の方
- 「交流」よりも「情報の提供・学習」に重きを置きたい人
- 複雑な設定を嫌い、最短距離でサロンを立ち上げたい人
5. 比較の総括:結局、何で選ぶべきか?
3つのプラットフォームを、4つの評価軸でスコアリングしてみましょう。
| 評価軸 | DMM | CAMPFIRE | IDOBATA |
| 手数料の安さ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| 管理のしやすさ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| ユーザーの使い心地 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| 集客・信頼性 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
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手数料で選ぶなら
1円でも多く手元に残したいなら、CAMPFIRE CommunityかIDOBATAです。特に、月額1,000円程度の低価格サロンを数千人規模で運営する場合、5%の手数料差は大きな金額になります。
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運営の「楽さ」で選ぶなら
事務作業に時間を取られたくないなら、DMMオンラインサロン一択です。独自アプリのおかげで、メンバーの「アプリをダウンロードしたけど使い方がわからない」といった初歩的なトラブルも減らせます。
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ターゲット層で選ぶなら
- 10代〜20代:キャリア決済ができるCAMPFIRE。
- 30代〜50代(ビジネス・自己啓発):信頼感のDMMか、シンプルなIDOBATA。
- コアなファン・クリエイター支持層:CAMPFIRE。

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6. プラットフォーム選びで失敗しないための「3つの質問」
最後に、あなたが選ぶべき場所を決定づける3つの質問を自分に投げかけてみてください。
- 「メンバーに、Facebookを使わせても良いか?」
- Yesなら:CAMPFIRE。
- Noなら(独自の場所が欲しい):DMM、IDOBATA。
- 「あなたのサロンは『塾』に近いか、『ファンクラブ』に近いか?」
- 塾に近い:IDOBATA、DMM。
- ファンクラブに近い:CAMPFIRE、DMM。
- 「初月、何人の入会を見込んでいるか?」
- 30名以下:まずは固定費のかからないCAMPFIREでスモールスタート。
- 100名以上:管理の限界がくるため、最初からDMMのような高機能ツールを推奨。
7. まとめ:完璧なプラットフォームは存在しない
DMMも、CAMPFIREも、IDOBATAも、それぞれ一長一短があります。大事なのは「あなたのサロンのコンセプトと、メンバーの属性に合っているか」という点です。
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「手数料が高いから」という理由だけでDMMを避け、結果として事務作業に追われてコンテンツ作成がおろそかになっては本末転倒です。逆に、多機能すぎて使いこなせず、IDOBATAで十分だったというケースもあります。
まずはそれぞれの公式サイトを覗き、実際に動いているサロンのページを見てみましょう。その直感的な「居心地の良さ」が、あなたのメンバーが感じる居心地の良さになります。
あなたのオンラインサロンが、多くの仲間に愛される場所になることを応援しています!
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