はじめに:言葉の「消費速度」が加速する時代
インターネット用語の寿命は年々短くなっています。かつては数年かけて浸透した言葉が、今ではTikTokやSNSのアルゴリズムによって数週間で爆発的に広まり、数ヶ月で「古い」とされることも珍しくありません。
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2026年、私たちのコミュニケーションは「効率(タイパ)」と「AIとの共生」、そして「過剰なまでの感情表現」という3つの軸で動いています。新しい言葉を知ることは、単に若者の流行を追うことではなく、「今、社会が何を価値としているか」を知ることに他なりません。
1. 2026年最新ネット用語:注目の10選
まずは、現在SNSやコミュニティで頻繁に目にし、耳にする最新用語10個を詳しく解説します。
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① AIる(エイる)/チャつる
意味:検索エンジンではなく、生成AIを使って回答を得ること。
2025年、生成AIがスマートフォンのOSレベルで統合されたことにより、わざわざ「ググる(検索して一覧から選ぶ)」手間を省き、「AIに答えを出させる」スタイルが一般化しました。「これ、AIっておいて」といった指示が日常的に飛び交っています。
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② タイパ(タイムパフォーマンス)
意味:費やした時間に対する満足度や効果。
2024年頃から定着しましたが、2026年現在はさらに細分化されています。動画を3倍速で見る、映画を「あらすじだけ」把握する、といった行動だけでなく、人間関係においても「タイパが悪い(無駄な時間を過ごしたくない)」という判断基準が強く働いています。
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③ 〇〇すぎて滅(めつ)
意味:感情が限界に達し、自分が消滅しそうなほど感動、あるいは疲弊している状態。
2024年まで流行った「〇〇すぎて死ぬ」の進化系です。アニメ『鬼滅の刃』以降、日本語における「滅」という字のインパクトが再定義され、よりスタイリッシュ(?)に自分の感情を表現する言葉として定着しました。
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④ 横転(おうてん)
意味:予想外の展開に、文字通りひっくり返るほど驚く、あるいは大爆笑すること。
主にSNSの投稿(ポスト)に対するリアクションとして使われます。元々は車が横転する事故を指す言葉ですが、ネットスラングとしては「あまりの衝撃に体制を崩す」というニュアンスで使われます。
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⑤ メロい
意味:対象にメロメロになり、魅了されている状態。
主にアイドルやキャラクター、あるいはファッションに対して「色気がある」「可愛すぎて骨抜きにされる」という意味で使われます。「このビジュアル、マジでメロい」といった使い方が主流です。
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⑥ 風呂キャンセル界隈(風呂キャン)
意味:疲労や面倒くささから、入浴を断念する人々。
「丁寧な暮らし」へのアンチテーゼとして、2024年後半から爆発的に広がった言葉です。「風呂をキャンセルした」と肯定的に(自虐的に)発信することで、現代人のリアルな疲れを共有するコミュニティ感覚を生んでいます。
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⑦ エッホエッホ
意味:必死に努力している様子、あるいは物理的に急いでいる様子。
2025年のSNSミームから。キャラクターが一生懸命歩く様子を「エッホエッホ」という擬音で表現したのが始まりです。「今日も残業エッホエッホ頑張る」といったように、過酷な状況をあえて可愛らしく表現する際に使われます。
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⑧ ビジュイイじゃん
意味:ビジュアル(外見・見た目)が非常に優れていること。
「ビジュが良い」のさらに強調された肯定表現です。人に対しても使われますが、新発売のガジェットや、盛り付けの綺麗な料理など、「見た目のインパクト」が強いもの全般に対して使われます。
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⑨ ウマすぎてウマになる
意味:食べ物が信じられないほど美味しいこと。
2026年の干支「午(うま)」にかけたダジャレ的表現ですが、SNS上では「ウマ」の絵文字とともに多用されています。シンプルながら、一目で「最高に美味しい」ことが伝わるため、グルメ系インフルエンサーの間で定番化しました。
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⑩ ミャクミャクロス
意味:大阪・関西万博閉幕後、公式キャラクターへの愛着から生まれる喪失感。
2025年の万博終了後に生まれた、2026年特有の社会現象を指す言葉です。当初は奇抜と言われたキャラクターが、最終的に国民的人気を得たことを象徴する言葉です。
2. 【徹底比較】ビジネスで使える言葉・使えない言葉
さて、ここからが本題です。これらの言葉を「ビジネスシーン」でどう扱うべきか。以下の表で、TPOに合わせた適切な判断基準を示します。
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ビジネス使用可否一覧表
| 用語 | 使用可否 | 代替表現・アドバイス |
| タイパ | ◎ 可能 | 今やビジネスの一般常識。企画書でも使用OKです。 |
| AIる | △ 注意 | 社内ならOKですが、対外的な場では「AIで解析する」が無難。 |
| ビジュ | △ 注意 | クリエイティブ系なら可。通常は「デザイン性」と言いましょう。 |
| 横転 | × NG | 「驚愕しました」と言い換えるべきです。 |
| 〇〇すぎて滅 | × NG | 感情的すぎて信頼を損なう可能性があります。 |
| 風呂キャン | × 厳禁 | ビジネスの場では清潔感とプロ意識が問われます。 |
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なぜ「タイパ」は許され、「メロい」はダメなのか?
ビジネスにおいて「タイパ」が許容される理由は、それが「経済的な合理性」に基づいているからです。時間はコストであり、その効率を語ることはビジネスの本質に繋がります。
一方で、「メロい」や「〇〇すぎて滅」は、「主観的な感情」に依存した言葉です。ビジネスコミュニケーションでは、個人の感情を極大化するよりも、事実や論理を共有することが優先されるため、これらの言葉は「幼い」「公私混同」と受け取られてしまいます。
3. 2026年のビジネスコミュニケーションで重宝される表現
最新のネット用語をそのまま使うのはリスクがありますが、その「ニュアンス」を取り入れた「スマートなビジネス新語」も存在します。これらを使うと、「トレンドに敏感で、かつ知的なビジネスパーソン」という印象を与えることができます。
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- 「解像度が高い(低い)」
- 物事を具体的に、かつ深く理解している状態を指します。「その企画、もう少し解像度を上げてもらえますか?」という使い方は、2026年のオフィスで最も好まれる表現の一つです。
- 「アジャイルに進める」
- ネット用語ではありませんが、IT界隈から一般ビジネスへ。計画をガチガチに固めず、状況に合わせて柔軟に動くことを指します。
- 「壁打ち(かべうち)」
- 自分の考えを整理するために、誰かに話を聞いてもらうこと。「ちょっと5分だけ、壁打ち相手になってもらえますか?」は、効率的なコミュニケーションとして推奨されています。

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4. ネット用語との「正しい距離感」:3つの鉄則
最後に、2026年を生き抜く私たちが、新しい言葉とどう付き合っていくべきか、3つの鉄則をお伝えします。
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① 意味を知っているが、あえて使わない
「AIる」や「横転」といった言葉を、意味として理解しておくことは非常に重要です。部下やクライアントがSNSで発信している内容を理解できないと、心理的な距離が生まれるからです。しかし、それを自ら多用する必要はありません。「知っているという余裕」が、ビジネスにおける品格を生みます。
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② 「相手の言葉」に合わせる(ミラーリング)
相手が「タイパ」という言葉を使ったら、こちらも「そうですね、タイパ重視でいきましょう」と返すのは有効です。共通言語を使うことで、心理的な壁を取り払うことができます。
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③ 略語の「背景」を考える
なぜ「風呂キャンセル界隈」という言葉が流行ったのか?それは、現代人がそれほどまでに疲れ切っているという社会背景があります。言葉そのものよりも、「なぜその言葉が生まれたのか」という背景(インサイト)を読み解く力こそが、マーケティングやマネジメントにおいて最も重要です。
おわりに:言葉は変わるが、本質は変わらない
「ググる」が「AIる」に変わったとしても、「わからないことを調べ、解決したい」という人間の欲求は変わりません。「〇〇すぎて滅」という言葉の裏には、「誰かとこの感動を共有したい」という強い願いが隠れています。
ネット用語は、時代の空気を詰め込んだ「タイムカプセル」のようなものです。2026年の新しい言葉たちを楽しみながら、ビジネスの場では一歩引いた視点でそれらを活用する。そんな柔軟なコミュニケーション能力こそが、今、最も求められています。
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