コロナ禍でも売上が上がる企業の秀逸なブランディング戦略

2020年はコロナで大打撃を受けてしまった企業が多数な中、売上を伸ばしている企業も存在します。

その典型的な例がマクドナルドです。
しかも今年の夏のデータで、前年の同月比で既存店売上高12.4%増、客数3.2%減、客単価16.1%増を記録しています。

(引用:https://www.ryutsuu.biz/sales/

なぜこのような状況が起きているのでしょうか?
それはマクドナルドのブランド力にあります。
理由を分析してみましょう。

◆「◯◯といえば…」の絶対王者にあなたはなれるか?

「ファーストフードといえば…?」という問いに、日本国民の半数以上は「マクドナルド!」と答えるのではないでしょうか。
これがマクドナルドの強さです。

では、そんなマクドナルドがなぜ絶対王者になったのか。
それはマクドナルドの創業者である藤田田さんが、ユダヤ商法の黄金法則を活用したからです。
ユダヤの黄金法則とは、世の中のあらゆるものが78:22で成り立っている法則です。
例えば、海と陸地の割合は海が78%、陸地が22%。
空気に含まれる窒素とその他の気体の割合は窒素が78%、その他の気体が22%。
なので人の心理でも78:22を活用されている方が自然と売れるようになるのです。

例えばマクドナルドで1987年に始められ、大ヒットキャンペーンとしてライバルのロッテリアに差をつけたサンキューセット390円。
これも見事に78:22の黄金比が活用されています。
ピンときた方もいるかもしれませんが、

500円出した時のお釣りが110円。
つまり…
390:110=78:22
なのです。

この戦略が、日本のファーストフード界において、マクドナルドを王者にする追い風を吹かせました。

◆ブランディングができているからこそ、逆の行動は失敗する

しかしそんなマクドナルドも、失敗だってしています。

お客様の声を聞く調査で
 ・「ヘルシーなサラダが食べたい」
 ・「ヘルシーじゃないからマクドナルドには行きません」
という意見を聞いた商品開発のメンバーが新しい商品を開発。

ヘルシーを具現化しつつ、あくまでマクドナルドらしいサラダとして
「サラダマック」を試行錯誤して作ったのに、結果はイマイチ。あっけなく終了しています。

「アンケートをとると必ずヘルシーなラップサンドやサラダがほしいと要望があって商品化したけども売れたためしがない。
ヘルシーなサラダでなくメガマックが売れる。

「お客は言うこととやることが違うからお客の話を聞いてはだめ。」
とTwitterで発言をしたのは、日本マクドナルドの原田泳幸社長です。

つまりマクドナルドはファーストフードのお店、という立ち位置を見事に築き上げたからこそ、
その概念に当てはまらない行動はファンの心を揺るがせないのです。

でも、この失敗があるのは、マクドナルドがなんでも屋ではない証拠。
ファーストフードの専門である証拠です。

だからこそ顧客が一番に頭に浮かべてくれるのです。

「◯◯といえば、あなたの会社!」

この◯◯に何を当てはめますか?そしてそのイメージに一貫したサービスをしていますか。
ファンがつく会社はこの一貫が際立っています。
もし、客観的に◯◯を模索したい時はお気軽にご相談ください。